ミシンで生地を縫うときに発生するアクシデント……
「生地が上手く進まなくて何度も同じところを縫ってしまう」
「針穴に生地が巻き込まれてぐちゃぐちゃに……」
厚い生地、薄くて柔らかい生地を縫うときに起きやすい失敗なので、生地の厚みを意識してひと手間加えるとスムーズに縫えるように!
ここでは、厚い生地・薄い生地を上手に縫うコツをご紹介。
「この生地で上手に縫うのは無理なのかなぁ」と諦める前に、ぜひ実践してみて下さい。
【厚めの生地を縫う場合】
ミシンで上手く縫い進められない!
生地の厚い部分が上手く縫えない!
上手く縫えないその理由と改善策をご紹介。
どうして生地が厚いと上手く進まないの?
ミシンは押さえと、下にあるギザギザの送り歯で生地を送ることで縫い進めることができます。
この2つが平行であればスムーズに生地が進みます。
薄い生地であればご覧の通り問題なし↓
一方、生地が厚いと押さえが斜めになってしまいます。
押さえが障害になり、生地が進まなくなるのです。
厚い生地を上手く縫い進めるコツ
生地の後ろ側に生地と同じ厚みのものをはさみ、押さえを平行にします。
こうすれば押さえが障害になることはないので、スムーズに進められます!
【薄くて柔らかい生地を縫う場合】
生地が穴に押し込まれてうまく縫えない!
薄くて柔らかい生地だと生地が針穴に押し込まれてしまう……
原因と解決策をご紹介します。
薄めの柔らかい生地だとどうして失敗しやすいの?
針が生地を通って穴に落ちる際には下向きの力がかかります。
薄くて柔らかい生地では、針の落ちる穴に生地も一緒に押し込まれやすいため。
なんとか落ちた生地を穴から出したところ糸がぐちゃぐちゃ……
縫い直そうと糸を切ったところ生地に穴が開いてしまった!なんて失敗も何度か経験しています(泣)
薄く柔らかい生地でも上手に縫うコツ
薄くて柔らかい生地は以下のように縫うのがおすすめです。
- 端ぴったりでなく少し先から縫い始める
- 生地の下に薄いものをはさんで縫う
端からぴったりスタートすると生地が穴に巻き込まれやすいので、少し先からスタートした方が上手く縫いやすいです。
下の画像の右側の縫い目は、端よりも少し先からスタートして縫い進めた跡。
左側は端からスタートして縫った跡です。
端からスタートした左側では、生地が穴に押し込まれることは避けられましたが生地に歪みが。
縫い始めの端は特に食い込んだような感じになってしまいました。
少し先から縫い始めた方が、押し込まれる心配が少なくスムーズに縫えそうです。
生地の下にトレーシングペーパー、セロファン、ティッシュなどの薄いものを敷いて一緒に縫う方法も効果的です。
下に敷くことで生地が穴に落ちるのをカバー。
薄くて穴が開きやすい素材だから一緒に巻き込まれることはないのかなと思います。
実際にやってみれば「今まであれほど苦労したのは何だった?」と思うくらいスムーズに縫えました!
ただ、縫い終わった後敷いたものを破り取る際に、ティッシュは少しカスが残りやすいので注意して下さい。
まとめ
厚い生地・薄くて柔らかい生地を上手く縫うコツをご紹介しました。
私も何度かこの失敗を経験。
失敗した結果、作り直しになってしまったことも(泣)
意外と簡単に解決できるので、この場合はこうすればいい!と覚えておいてくださいね。