子供が自分のお店を出して、お店屋さん体験ができる「こども夢の商店街」。
ただ店員として働くだけでなく、お店の商品やサービス、ディスプレイなども自分たちで用意する必要があり、自分のお店をプロデュースして商売体験ができるイベントです。
小3の娘を店長として1日参加してきましたが、商業施設内のイベントということもあり大盛況。
自分でお金を稼ぎそのお金でほしいものを買うという体験ができ、とてもよい経験になったように感じました!
ここでは、こども夢の商店街でのお店屋さん体験についてご紹介。
- どんなお店が多い?
- お店の準備は何が必要?
- お客さんは来てくれる?
実際に出店してわかったこと、感じたことを率直にお伝えしていきます。
こども夢の商店街で1日出店した感想
娘はお友達と一緒にアクセサリーをメインにした雑貨屋さんとして出店しました。
イオンモール内の出店だったので、イベントエリアはかなりの混雑!
イオンの中の広場や通路にお店が並ぶ感じだったので、通り掛かった人も自然と足を止めていたように思います。
お客さんも子供が多いのでやり取りしやすかった様子
「お店にお客さんは来てくれるかな?」
「お客さんとちゃんとやり取りできるかな?」
と色々心配していましたが、特段困る場面もなくやり取りできていたように思います。
子供のお店なので、お客さんも小学生~中学生くらいの子が多かったです。
知らない大人には萎縮してしまうタイプですが、お客さんは同世代の女の子が多かったことで、やり取りしやすかったのかなと思いました。
売り上げ結果に驚き!
なんと1日で100むすび(=5,000円)以上売り上げることができました。
アクセサリー中心に出店。指輪など小さいものも含めて計130点くらい用意して半分くらいは売れたかなという感じでした。
用意した商品の数にもよるかなと思いますが、周りには品切れしているお店も!
子供からも「楽しかった!またお店やりたい!」との感想が。
自分の作った商品が売れたことが、とても嬉しかったようです。
逮捕はなく一安心
夢の商店街では警察官のお仕事をする子供がいて、ルール違反が見つかると逮捕されてしまいます。
ガイダンスでこの話を聞き娘はかなりビビッていましたが、逮捕されることはなく1日過ごすことができました。
場所によっては「すぐタイホされた」という話もあるようですが、娘が参加した回では「警察官に3回注意を受けたら逮捕」で、牢屋(下の画像の黄色と黒のテープ内)で一定時間待つルールだったよう。
「荷物を運んできたカートを片付けていない」
「スペースから荷物がはみ出たまま」
といった明らかなルール違反が目につくと注意されてしまうようでした。
働く喜びを体験できたかも?!
お店を出したらずっとお店にいないといけない訳ではなく、お客さんが途絶えたらお店を閉めて休憩するのもOK。
娘はある程度売り上げが貯まると店を離れ、稼いだお金を持って近所のお店に買い物に行っていました。
自分でお金を稼ぎ、そのお金で好きなものを買うという体験ができました。
お小遣いで好きなものを買うとは違った、貴重な経験ができたように思います。
「準備大変そう……」と色々懸念する分、私自身はじめは参加を躊躇う気持ちがありましたが、娘の「やりたい」を尊重してよかったなと思いました。
これから参加を検討する方も多いかなと思います。
「どんなお店にしたらいいかな?」
「どんな流れで準備していけばいい?」
「お店には何が必要?」
色々と懸念することが多かった私自身の経験を踏まえて、会場の雰囲気や準備の流れをお伝えしていきます!
こども夢の商店街ってどんなお店が多い?
娘が参加した日の商店街では以下のようなお店が出ていました。
- アクセサリー
- キーホルダー
- くじ
- 輪投げ
- スライム
- ポケモンカード
- くるくるレインボー etc…
お買い物のみの参加で別の場所で開催された夢の商店街にも行きましたが、同じような印象でした。
女の子のお店ではイヤリング、ヘアピンなどのアクセサリーを扱うお店が多い印象が。
ハンドメイド品のお店もあれば、購入した商品をそのままお店に出している子もいました。
男の子も物を売るお店も多数ありましたが、輪投げや射的、スーパーボール掬いなどのゲーム系のお店を出している子も多いように感じました。
人気のお店は何屋さん?
「商品が魅力的」「見やすいディスプレイ」のお店は人が集まりやすいように感じました。
中には行列ができるほどの人気店も!
娘はアクセサリーを中心にたくさん購入していましたが、レジンや羊毛フェルトなど、クオリティの高いものには次々と人が来ていたように感じました。
あとは好きなビーズを選べるなど、オリジナルのアクセが作れる感じのお店も人気だったように思います。
また、くるくるレインボーは夢の商店街での人気アイテムなのか売っているお店は多いし、買っている人も多い!
娘のお店でも販売しましたが、こちらは完売しました!
しかし、イオンなどの大型のショッピングモール内で開催されることが多いイベント。
人の多い場所でのイベントということもあり、どんなお店でも「全然人が来ない…」ということはないかなと思いました。
何歳くらいの子が多い?
お店を出せるのは小学生以上の未成年となっていますが、見渡した感じ小学生が多いかなという気がしました。
中学生くらいの子もいたかなと思います。
兄弟姉妹で出店している子も多い様子でした。
1人でお店をやる子もいる?
1つのお店につき店長さんと店員さんの2人まで登録可能ですが、1人で出店している子も少なくはないように感じました。
「小学校高学年くらいかな?」と感じるくらいの子が多かったように思います。
こども夢の商店街 申し込みから当日までの流れ
「お店を出したいけど、どうすればいい?」
実際に行った申込から当日までの流れを紹介!
1.公式サイトから予約
こども夢の商店街の公式サイトからお店の出店申し込みをします。
希望の開催場所と日時を選び、予約します(参加料700円)。
お店を2人でやる場合は、このとき店員さんの登録(+300円)も必要です。
お店を1人で出すか2人で出すかは予約の時点で決めておきましょう。
2.お店の準備
お店の予約が完了したら、あとは当日までの準備期間。
飲食物はNGなど、出店には以下のルールがあります。
- 飲食物の販売は禁止
- お店には看板が必要
- ジェリーボールなどを売る場合は落としてこぼれないよう袋に入れて渡す
- 中古品を売る場合、ジャンク品はその旨を表記
- 著作権や薬事法で禁止されているものでないかは保護者が要確認
- ネイルやハンドマッサージなど、お客さんに接触する場合は消毒体制を整える
- 電源・水の提供なし
- ヘリウムガスを充填したバルーンの持ち込みは禁止
- 火の使用は禁止
参考:https://www.f-money.com/
お店の内容を決めて、準備していきます。
具体的には以下のものを準備する必要があるかなと思います。
- 商品
- 看板
- ポップ(商品の説明や「〇むすび」という表記)
- ディスプレイ(テーブルやラックなどの用意)
とりあえず商品の準備が最も大事ではありますが、合間を見て看板やポップ、ラックやボードといったディスプレイの準備も必須。
商品を置くテーブルなども貸し出しはなく、全て自分達で用意する必要があります。
また、商品を売る場合は以下の内容も決める必要が!
- 何個売る?
- いくらで売る?
我が家はキーホルダーを作ることにしましたが、手作りの場合は特に材料費・労力など作ってみないとわからないことも多い……
子供が作りながら徐々に決めていく感じでした。
看板やポップについては何で作るかは自由です。
実際会場では段ボール、厚紙、ラミネートシートなど、お店によって使っているものは様々でした。
3.お店のシミュレーション
お店に置くアイテムが揃ったら、お店のシミュレーションをしておくのがお勧め。
お店のスペースは決められているので、きちんと収まるかは確認必須です!
間口100cm×奥行130cm。
このスペースからテーブルや荷物がはみ出るのはNG!
店長さん・店員さんはこのスペースから出て立つのはOK。
また、お客さんがきたときにスムーズにやり取りできるように、お金の受け渡しなどもシミュレーションしておくと、ちょっと安心できるかなと思います。
実際に親がお客さんになりやり取りしてみると、「『〇むすび』ってもっとわかりやすくした方がよくない?」「たくさん買ってくれた人用に袋もあった方がいいかな?」など新たな気付きもありました。
4.当日の受付時間メールの受け取り
当日は開催場所に行けばすぐにお店を出せる訳ではなく、まずは受付が必要。
混雑回避のため、当日の受付は個別に指定された時間に行うことになっています。
予約時に届いた確認メールに「開催3日前までに個別の集合時刻をメールでご案内します」と書かれていましたが、実際そのメールが届いたのは開催3日前の21時。
「まだ来ない…」と少し不安になりましたが、3日前には届くはずなので大丈夫。
公式サイトにも「〇日18時から22時頃に送付」といったお知らせが追記されていたので、メールが届かず不安なときは、まずは公式サイトを覗いてみて下さい。
5.当日
メールには受付場所、受付時刻が掲載されています。
当日は指定された時刻に受付に集合!
名前を呼ばれたら受付で店長さん(と店員さん)の登録をします。
- 店長さん・店員さんのビザ登録
- おつり用のむすび札の受け取り
- 出店ゾーンの書かれたチラシの受け取り
「KD VISA」と書かれた紙に名前を書いてパスケースに入れるよう指示がありました。
店長さんは赤、店員さんは青のパスケースを渡されましたが、これを付けているとお店だけでなくお仕事にも参加できるようです。
おつり用のむすび札は店長さんのみの場合は9むすび、店員さんも一緒の場合は+4むすびもらえました。
あとは出店ゾーンに行き、空いている場所でお店を開いてOKという流れです。
↓こんな感じで床にテープが貼ってあるので、空いているスペースにお店を出します。
売上は商店街での自分のお買い物に使用してもいいし、提携店では1むすび50円分の金券として使用可能。
会場では地元のお米とおむすび通貨を交換することもできます。
親はどこまでサポートするべき?
なるべく子供の意思を尊重して、助けがほしいときだけ手を貸してあげようと思っていましたが……
実際お店を出すための段取りを考えるのは小3には難しかったようです。
大人が手を貸してあげたこと
以下の内容は大人が手を貸してあげました。
- スケジュールの組み立て
- ディスプレイの用意(テーブルやラックの用意)
- 材料費の支払い
- 商品作りのサポート
お店を出すまでにやることを番号順に書き出し「◯日まで△番まで終わらせよう」と子供に呼びかけました。
具体的なやることリストは以下のような感じ。
- 何を売るか決める
- 大体何個売るか決める
- ディスプレイに使うものを決める
- 商品の材料を買い出し
- 商品を作る
- 商品をお友達に見せて感想をもらう
- 商品の用意を進める
- 何むすびで売るか決める
- ポップ(値段や説明など)を作る
- 商品の用意を大体完了させる
- 看板を作る
- 商品を配置して販売シミュレーションをする
ディスプレイは家にあるテーブルを、スペースに収まるサイズか大人がチェックしながら選びました。
ローテーブルを使っている方、キャンプ用のテーブルを使用する方、棚やラックで代用する方など様々。
我が家は高さ70cmほどのテーブル+クリアケースを重ねて布を被せたものを使用しました。
商品を飾るために100均アイテムで作った回転ラックを使用しました。
めちゃくちゃ簡単に作れますが、結構安定感がありたくさん商品を飾ることができました!
子供にお任せしたこと
一方、以下は子供にお任せしました。
- お店のコンセプト(何を売るお店か)の考案
- 商品作り(買い出しから作成まで)
- 商品個数や単価の設定
- 看板・ポップ作り
どんなお店にしたいか、どんなものを売りたいかというお店のコンセプトに関わる部分は子供に任せました。
手作りキーホルダーをメインで作ることに決め、材料は100均で調達することに。
ただ、100均だから低コストで作れるかなと思っていましたが……
結局買い足し買い足しでトータル3,000円以上の出費!
お店を出すという経験を重視して収益についてはあまり考えず、値段設定も子供にお任せしましたが、元は取れなかったなという結果に(汗)
ハンドメイドの場合は作るものにもよるかなと思いますが、元を取りたい場合は1個当たりいくらでできるか、いくらで売るかまでしっかり考えた方がいいかなと思います。
また、強度の確認や梱包などは手伝ってあげましたが、商品は娘が作成しました。
はじめはうまく作れず苦労していましたが、徐々にコツを掴んだようで量産できるようになりました。
できないと手を貸してあげたくなってしまいますが、失敗を重ねることで成長するところが見られた気がします。
まとめ
こども夢の商店街で娘がお店屋さん体験をした感想をご紹介しました。
当日店員さんをやるだけでなく、準備の過程から全てプロデュースする必要があります。
その分大変ではありますが、お店に対する思い入れも強く当日を迎えられるように思いました。
当日はお祭りのような空気感があり、子供は店主として張り切っていたように思います。
貴重な経験ができるイベントだと思うので、興味のある方はぜひ参加されることをお勧めします!