数年出番がなく久々に出してみた礼服。
着てみると目立つ肩パッドにびっくり!
デザインに古さを感じてしまったことから、思い切ってパッドを外してみることにしました!
ここでは、肩パッドの取り外し方についてご紹介。
「買い直しかぁ……」となる前に、まずは手直しに挑んでみるのもアリかなと思います。
同じようにお悩みの方のご参考になれたら幸いです。
礼服のジャケット 手直しポイント
こちらが今回手直しに挑む、数年前に購入した礼服のジャケットです↓
ハンガーにかかった状態ではわかりにくいので、着用した状態の画像も↓
非常に気になる肩の膨らみと留まらない襟元(汗)
これを購入した当時の私は違和感を感じなかったのか不思議でなりません。
ということで、気になる肩と胸元に手を加えていきます!
- 肩パッドの取り外し
- 袖(肩のあたり)の縫い直し
- スプリングホックの取り付け
【礼服のジャケット 手直しポイント1】肩パッドの取り外し
まずは肩パッドの取り外しから!
肩パッドの取り外し手順
まずは肩の手直し。肩パッドを取り外します。
1.ジャケットを裏返し、裏地側を表にします。
2.パッドが入っている肩の部分の縫い目を解きます。
糸を解くのは、下の画像の★から★まで。
肩パッドが取り出せるくらいの長さ(7cmほど)でOK。
3.糸を解いて生地を開くと、肩パッドをとめている糸があるので、これを切ります。
肩パッドは糸で数カ所とめてあるだけなので割と簡単に外せました。
4.肩パッドを外したら、肩のラインに沿って縫い付けてあった布も取り外します。
肩パッドを外しただけでは、肩の膨らみは解消できません。
むしろ、こちらの布の所為で肩がボコッとしていた感じ。
肩回りに布が入っている場合はこちらを取ることの方が大事かも!
肩パッドを取り外すだけでは肩のラインが不格好
肩パッドと布を取り外したことで、肩がボコッと見える原因を取り除けましたが、まだたわんでいるように見えます。
パッドと布を外したことにより生地のハリがなくなり、肩回りの袖の生地が余ってしまいました。
そのため次は、肩回りの袖の生地を少し詰めて余りをなくしていきます。
【礼服のジャケット 手直しポイント2】袖の付け根の縫い直し
袖の付け根を縫い直して、肩回りをスッキリさせていきます。
袖の縫い直し手順
1.表にした状態で、どの範囲の肩口の生地が余っているかチェックします。
2.肩パッドを取り出すために開けた部分から裏返した肩口の表地を出します。
1でチェックした範囲(下の画像の★から★まで)の糸を解いていきます。
3.袖山を少し上にずらすように肩口の生地に合わせ、仮縫いします。
4.仮縫いしたラインの上をミシンで縫い直します。
5.袖山を詰めたことで飛び出た縫いしろをカットします。
6.はじめに糸を解いた裏地側の生地を縫い直します。
これで肩の部分の手直しは完了です!
袖を詰める前後の肩のシルエットの違いをチェック
肩パッドと布を取り外した直後(袖の縫い直し前)の画像はこちら↓
そして、袖を縫い直した後の画像がこちらです↓
肩の余りが減ってシャープなラインになりました!
【礼服のジャケット 手直しポイント3】スプリングホックで胸元を閉じる
今度は、なさけなく開いてしまう胸元を直すために、スプリングホックを取り付けます。
前側の襟元に縫い付けます。
これで手直しは全て完了です!
礼服のジャケット 手直し前との仕上がりを比較
まずは床に置いた状態からの見た目の違いをチェック!
Before・・・手直し前
After・・・・手直し後
肩の不自然な膨らみが解消されたように見えませんか?
微妙に出っ張りがあるようにも見えるので、もう少し詰めて縫ってもよかったかもしれませんが、概ね満足。
次に、実際に着てみたところを比較!
肩のラインが自然になりました!
そして、とまらない胸元がとまるようになっただけで上品さがアップしたような気がします(笑)
礼服を直すなんて一見難しそうですが、素人作業でもどうにかなりました。
肩パッドを取るだけならそれほど難しいことではないですが、肩口を縫い直すのは少しドキドキするかもしれません(笑)
まとめ
礼服のジャケットを手直しした過程をご紹介しました。
頻繁に出番があるものではない場合気付きにくいですが、デザインが古くなっていることも。
買い直す前にまずは今あるものに手を加えてみようという気持ちでやってみました。
「失敗したら買い直す」くらいの気持ちでやってみるのもアリだと思います。