「初心者でも刺繍ってできる?」
「ちょっとお試し程度にできる刺繍はない?」
刺繍に興味はあるものの、何から始めたら……という方におすすめな100均セリアの刺しゅうキット。
以前「初級」のクロスステッチにチャレンジしましたが、今回は「中級」の動物ブローチに挑戦!
うさぎorくまの刺しゅうが刺せるキットです。
- 初心者では難しい?レベル感は?
- 完成までどのくらいの時間がかかる?
という点を中心にご紹介。
「刺繍にチャレンジしてみたい」という方のご参考になれば嬉しいです。
100均の刺しゅうキット(クロスステッチ)に興味がある方はこちらもチェック!
100均の刺繍キットでクロスステッチに挑戦!初心者でも簡単&かわいい仕上がり刺しゅうキット(ブローチ 動物)作成の準備
まずは、刺繍キットの中身と用意する道具についてご紹介。
刺しゅうキット(ブローチ 動物)の中身と必要な道具
- フェルト(図案入り)・・・1枚
- 裏用フェルト・・・1枚
くまとうさぎ、どちらかの図案が描かれたフェルトが入っています。
パッケージの外側から見えるので、好きな方を選択可能。
実はキットの中身はこれだけです。
刺し方の説明はパッケージの紙の裏についています。
糸は別売り?!中身はこれだけなの?という気持ちが湧きますが、図案と詳しい説明書付き。
糸も付けると100円では収まらない感じがするので、妥当な値段かなぁと思います。
そのため、キット単品を購入するだけでは準備不足の可能性が。
刺しゅう糸や針を持っていない場合は、必ず用意が必要です。
キットの内容とは別に用意しておいた方がいい道具はこちらです。
- 好みの色の刺しゅう糸
- 手芸用はさみ
- 刺しゅう用縫い針
- チャコペン
- 手芸用ボンド
- ブローチ用のピンまたは安全ピン
- (お好みで)ビーズなど
糸はセット内容に含まれていない分、好きな色をセレクト可能。
ポジティブに捉えれば、自分だけのオリジナルのブローチが作れるということです!
100均の刺しゅう糸について
刺繍糸がない方はついでに100均で購入するのがおすすめです。
刺しゅうキットはセリアで購入できるので、セリアで刺しゅう糸を買えばいいですが、ダイソーの刺しゅう糸は12色×8mのセットが100円というお買い得さ。
セリアで購入した単色(ピンク)の刺しゅう糸の他に、ダイソーでも購入してきました。
二つの糸を比べると違いが……
ダイソーの糸の方がごわつきがある感じです。
ビビッドカラーやパステルカラーなどテーマ別に12色セットがいくつかあり、コスパ重視なら断然ダイソーですが、糸の質を重視するならセリアの糸の方がいいかなぁという印象。
個人的にはセリアの糸の方が好きです。
ダイソーの刺しゅう糸は少し毛羽立ちが気になる感じもあります。
セリアの刺しゅう糸の方が、なめらかで扱いやすい感じがしました。
刺しゅう糸の扱い方
キットの説明書では「25番の刺しゅう糸を3本どりで使うのがおすすめ」と書かれています。
3本の糸を針に通して使う3本どりで刺していきます。
刺しゅう糸は細い糸を6本より合わせているので、この束から必要な本数を引き抜いて使います。
糸を引き抜く際は、引っ張り合って糸を分けようとすると絡まりが発生するので、根元を押さえて引き抜くようにするのがポイントです。
初心者がキットで動物の刺しゅうに挑戦!
こちらのキットで行う刺しゅうのやり方やかかった時間などを、実際に作成した感想と共にご紹介していきます。
刺しゅうキットで行う刺し方
動物ブローチの刺しゅうキットで使う刺し方は、以下の3つ。
- サテンステッチ
- ロング&ショートステッチ
- ストレートステッチ
こちらのキットに挑んだものの刺繍のやり方についてはド素人。
「サテンステッチ?」というレベル。
しかし、そんなレベルでも説明書に従えば特に問題なく作れる感じでした。
目と鼻はストレートステッチで刺します。
縦に1本刺すというのを繰り返し、目の形を作っていきます。
上下に刺していくのを繰り返すだけ。
目は真ん中から始めた方が左右のバランスを取りやすいかと思います。
耳と鼻周り・リボンはサテンステッチ。
隙間ができないように矢印の方向に沿って、埋めるように刺していきます。
最初に傾きを考えながら刺すのがポイント。
左右で差が出ないように刺していきたいところです。
顔と体はロング&ショートステッチ。
外側から刺し、針目の長さを少しずつ変えながら埋めていきます。内側は外側の糸に少し重なるように刺していきます。
どの刺し方でも刺し終わりは玉結びはせず、裏側から数目くぐらせてから糸を切ればOK。
玉結びをすると表側から触ったときにボコボコした仕上がりになってしまうので、これでOKのようです。
「ステッチを基礎からしっかり学びたい!」という方はフェリシモの刺しゅうキットをやってみるのもおすすめ。
自分のペースで無理なく刺しゅうがマスターできます。
刺しゅうキットの特徴や実際にレッスンしてみた感想はこちら↓
フェリシモ刺しゅうキットで学べるステッチの種類はこちらで紹介↓
フェリシモ 刺繍キット「きほんのき」全6回を体験!ステッチの種類と作品を全て紹介完成までにかかる時間は?
所要時間の目安は記載されていないので、初心者の私が実際に作った結果をご参考までに。
ブローチとして完成させるまでに5時間くらいはかかりました。
はじめから完成まで一気に仕上げたのではなく、隙間時間にちょこちょこ作成していったので大体の時間になりますが。
まず開始から1時間ほど経過した時点がこちら↓
「サテンステッチって?」「ストレートステッチって何?」みたいな状況から入り、説明書に従いつつも一応軽く調べたりしていた為、歩みが遅いです(汗)
次に開始から2時間ほど経過した時点がこちら↓
顔がほぼ完成しました。
中心に向かって刺すと内側は密になるものの、外側は隙間ができやすい状態。
内側と外側のバランスを考えながら刺す必要があり、時間がかかりました。
サテンステッチで鼻の周りを刺すのも同様。
中心部分が厚くなりすぎないよう、でも外側は隙間ができないよう注意しながら刺す必要がありました。
でも、ここまでくればあとは鼻を作ったらもうゴールは間近。
リボンの中心にビーズをつけて「やった!完成」と言いたいところでしたが、なんだか顔の形が歪……
図案の線に沿って刺したつもりでしたが、糸が緩まないようにと引っ張り過ぎた為歪みが生じたのかと思います。
ボリュームのあるふっくら顔になるよう、頬を中心に修正することに。
既に完成した輪郭より数ミリ外側から刺し、糸を重ねるように追加で刺していきましたが、それほど違和感のない仕上がりにできました!
最後に修正したこともあり、刺しゅうだけで合計で4時間近くかかりました。
「刺しゅうの刺し方にも種類があるの?!」という超初心者が挑んだ結果なので、少し慣れた方であればもっと短時間で仕上げられるのではないかと思います。
刺しゅうキットのレベル感は?作成の感想
トータルで5時間ほど費やしたので、時間的には結構かかった方だと思いますが、実際に作ってみた感想としてはそれほど難しくない印象です。
パーツによって刺し方が変わるものの、指示に従えばよいだけなので迷うことなく進めました。
細かい作業なので集中力や時間は必要ですが「どう刺したらいいかわからない!」「ここが難しい!」とやり直したり進めなかったりということはなかったので、刺しゅうをやってみたいという気持ちがあれば必ずできるレベルだと思います。
見本と比べて可愛さが足りないとか、色の境い目が滑らかでないとか、気になる点があるのも事実ですが、初めてにしてはまずまずの出来だと思いたいです。
完成した刺繍をブローチに!ブローチの作り方
完成した刺繍に裏布をつけてブローチにします。
ブローチ用のピンがあれば、手芸用のボンドで貼り付けて完成!となるところですが「そんなのない!」という場合でも大丈夫。
安全ピンとフェルトで代用できます!
完成した刺繍をブローチにする手順をご紹介。
1.裏用フェルトに安全ピンを付ける位置を確認
刺しゅうをしたフェルトと裏用のフェルトを重ね、うさぎの頭・頬・胸の4カ所にまち針を刺します。
裏側から見ると、針の先が出た状態。
この針で囲われた部分に収まるサイズでフェルト(下の画像の黒いフェルト)をカットし、安全ピンを付ける位置を決めます。
2.裏用フェルトに安全ピンを固定
まち針を外し、重ねてあった刺しゅう済みのフェルトを一旦取ります。
裏用フェルトに1でカットしたフェルトを縫い付け、安全ピンを固定します。
3.ボンドでフェルトを貼り合わせる
刺しゅう済みのフェルトと裏用フェルトを手芸用ボンドなどで貼り合わせます。
4.ボンドが乾いたらフェルトをカット
これで完成です。
完成した動物ブローチの使い方
裏は安全ピンなので、色々なところに付けられるのはもちろん、外すのも簡単。
学校や習い事で使うレッスンバッグに付ければ、アクセントになって可愛い!
バッジのように帽子に付けたりするのもアリ!
シンプルなバッグに付けて可愛さアップ!
子供に見せたら「可愛い~♪」と好評でした。
子供受けを狙ってピンクのうさぎにしましたが、シックなカラーで作ればまた違った雰囲気になりそう。
まとめ
100均の刺しゅうキットで作成できる動物ブローチについてご紹介しました。
同シリーズのクロスステッチをやったことがある位で、刺しゅうは超初心者ですが、無事完成できました。
刺す順番や方向などは説明書にきちんと指示があるので、それに従えば初心者でも問題なく作れると思います。
刺しゅうのやり方やテクニックを学ぶというよりは、作品を作り上げることが目的なので、これ1つ作れたからと言ってステップアップしたとは言い難いですが、刺しゅうへの関心を高めるきっかけにはなると思います。
刺しゅうをじっくり学びたいというよりは、ちょっと何か作ってみたいと思っている方におすすめのキットです。